投稿者
外野 日時 2004 年 11 月 21 日 13:17:42:XZP4hFjFHTtWY
(回答先:
「日刊ゲンダイ」「週刊実話」「週刊新潮」「週刊現代」
創価学会員による盗聴事件 投稿者 ロシアチョコレート 日時 2004 年 11 月 17 日 02:11:34)
次に示すのは『創価学会亡国論─最大・最悪の邪教を撃つ』という本からの引用であります。この本は[幸福の科学]という宗教団体が1995年に出版したものでありますが、「また宗教団体同士の誹謗の仕合いか?」というような先入観は持たないでこれを読んでいただきたいと思います。
とても抑制のきいた、信用できる文章であると、僕の多くの経験からは思われます。ちなみに僕は如何なる宗教団体にも属していない人間です。もちろん[幸福の科学]にも知り合いはおりません。
この章は現政権与党に君臨する創価学会の日頃の行動を知る上において、重要な資料になっています。
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第5章
本章は、幸福の科学和歌山支部の会員たちに対し、ある特定の団体が行なっている組織的脅迫の実録である。事件は94年5月に始まり、今も執拗に続いている。ここにその主要部分を公表し、日本に存在する某宗教団体の実体を白日の下にさらしたい。今回明らかになった、彼らの主な手口とは、
【1】親が子供に命じてやらせる脅迫や嫌がらせの電話
【2】家のなかに不法侵入をしての傷害
【3】仲間を総動員しての監視、尾行
などである。そして、これらに連動して、きわめて専門的で大規模な盗聴が行なわれている。ではこの顔の見えない犯罪者集団とはいったい何者か。いかなる集団がこのような最低・最悪の卑劣な行為を行なっているのか。それは本章で明らかにされる数々の証言と証拠が順次、雄弁に語っていくはずである。すでに被害者からの告訴状も受理され、警察も捜査に乗り出した。われわれは今後も、このような犯罪者集団による不法行為をあらゆる機会を通じて徹底的に追及していくつもりである。なお、プライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名とさせていただいた。
脅迫および嫌がらせ電話━電話していたのは親から命じられた子供だった!
一連の不審な電話が初めて幸福の科学和歌山支部に入ったのは、5月の連休中に支部で5月研修が行なわれていた日であった。ちょうど、1994年の月刊「幸福の科学」5月号に、創価学会による幸福の科学批判を論駁する講師論文が掲載された矢先のことでもあった。電話のパターンとしては、
・「殺す」「子供を殺す」「ダイナマイトをしかけた」などの様々な脅迫
・無言、わいせつ、プッシュホンの発信音を送ってくるなどの嫌がらせ
・盗聴を行ない、怖がらせようと、会員の行動を言い当てる
・「情報を売りたい」などと言って気をひこうとする
・会員の声色を使って情報を聞き出そうとする
・会員の周囲の人間に様々な作り話をして、不信の心を抱かせる
・幸福の科学の名をかたって寿司などを大量に電話注文して届けさせる
などである。以下に、嫌がらせ電話の代表的パターンの実例を時間順に示す。しかしこれらは実際にあった電話のごく一部である。
●最初は5月5日。幸福の科学和歌山支部で、講師による創価学会論駁論文を受けて学会の教義批判についての話があった直後から「死ね」「殺すぞ」「お宅の教団は……」などと言って切れる電話が続けざまに支部にかかってきた。誰が?何のために支部にいた多くの会員は一様にこの「顔の見えない」脅迫者が誰なのか、直感的に見破ることができた。
●[数日後和歌山支部青年部長の町田武史さん(当時24歳)宅に不審な電話が二本入る。いずれも奥さんの弘子さん(当時19歳)が受ける。一本目は男の声で「岡山の創価学会本部の○○○さんのお宅ですか」と言い、違うと答えるといきなり乱暴に切れる。一、二分後、今度は女性の声で「創価学会岡山本部ですか。番号は××××ですよね(町田さん宅の番号)」と言い、すぐに切れる。※町田さん宅には、以後、毎日のようにさまざまな嫌がらせ電話がかかる。
●[数日後] 書籍普及係の田島さん宅にも「創価学会岡山本部ですか」と電話があり、「違います」と言った瞬間に切れる。なぜ創価学会がらみの間違い電話が、同じ地区の幸福の科学会員宅に続けてかかって来たのか?
●[26日夜] 町田さん宅に二人の男から別々に電話。弘子さんが出ると一本目は「だんな、おらんの知ってるぞ。」二本目は「だんな、大阪に行っとる。」事実、町田さんは大阪に行っており、不在だった。[同日] 会員の森山さん宅に「これから町田と田島の子供を殺しに行く」と脅迫電話。
弘子さんは森山さんから、生まれたばかりの赤ちゃん(当時、生後二ヵ月)を殺すなどという電話があったと聞いたとき、頭の中が真っ白になった。どこの誰だかわからない。顔の見えない悪魔!彼らには絶対に指一本さわらせたくない。でも、いったいどこで見張られているかもわからない。会話や電話まで一言一言聞かれているのだろうか……。
●[29日] 会員の加瀬さんが支部からある会員宅に電話して、会員の和田さんの奥さんが今週長女を出産し、ユカちゃんと名付けたことを話す。すると夜、和田さん宅の留守番電話に「ユカちゃん誕生おめでとうございます」、翌日にも「ユカちゃん食べてもいいですか(笑い声)」などという男の声が入る。
●脅迫の内容から、支部の電話が盗聴されていたとほぼ断定できる(後に犯人も電話で自白した)。実は、5月2日以前に2度にわたり、正体不明の業者が支部のビルの電話配電盤工事に入っているのを支部職員や会員が目撃した。しかしこの工事に関しては、ビルのオーナーもNTTも知らなかったことが分かった。
●[6月14日] 町田さんのポケットベルに「563,563」「42,42」等の、呼び出しが入る。町田さんがポケベルの暗号の本を調べると「563」は「殺す」、「42」は「死ね」という意味で、中学生などが遊びで使うメッセージであることがわかった。
●[6月17日] 夜、事件の調査のために和歌山入りしていた幸福の科学の職員が町田さん宅に行き、「本部のAさんは疲れを知らない方だ」などと、町田さん夫婦を元気づける話をして励ます。その後その職員がホテルに戻ると、携帯電話に犯人から電話。「Aさんか何か知らんが、疲れを知らんとは笑わせる」などと話す。
※これで、犯人が町田さん宅の室内を盗聴していることがハッキリした。
●わいせつな内容のイタズラ電話も、7月から頻繁に会員宅に入り始める。
●[7月7日] 会員の名をかたった注文により、近所の寿司屋から寿司七人前が届けられる。
この日は代金を払ったが、以後、この種の嫌がらせ注文が毎日のように入り始めたので、警察に通報し、店には確認の電話を支部に入れてもらうようにした。嫌がらせ注文で届いた、あるいは届きかけたもののごく一部をあげれば、
宅配ピザ20人分
中華料理25人前
ハンバーガー70個
弁当とお茶46人分
観葉植物三鉢(5万円相当)
ソファー5脚(約16万円相当)
3万円の花束3つ
など。総額では数10万円相当にのぼった。
● [10月2日この日、幸福の科学の行事「アフロディーテ祭」が、全国各地で行なわれ、和歌山でも近隣都市のホールで衛星中継で開催されていた。そのホールに男から脅迫電話。
「支部長さんいますか……今すぐその会をやめないと、ダイナマイトを爆発させます。」
一連の嫌がらせ電話や脅迫電話は何人かの声でかかって来ていたが、量も頻繁にかけて来るのは、声を押し殺して凄味をきかせてはいるが、かなり若い男のようだった。この男は被害を受けた会員間で、「例の男」と呼ばれるようになっていた。ところが、ある電話で「例の男」は衝撃の事実を口にした。「自分は創価学会に属する小学校五年生であリ、親の命令でやっていた」と告白したのである。
[6月16日] この日も支部に「例の男」から脅迫電話があったが、よく聞くと子供のような声であることに支部の職員が気づく。それから「例の男」は「ボク」と呼ばれるようになり、こちらとの応答でこんなことを言う。
男「いつまでもこっちがガキの遣いみたいなことしてると思ったら大間違いじゃ。お前らの動きは全部読み取れてんじゃ。」「別に僕らのことおちょくってくれてもええけど。私たちはね、上からの指示に従ってるだけですから。上の人は怖いですよ。」
[6月18日] 町田さんの実姉の堀さん宅に、「例の男」の声が「オオタ」と名乗り、一連の犯行を詫びる内容の電話をかけてきた。
男「(泣きそうな声で)僕、実は小学校5年生なんですけど、町田さんが町田敬三さんの息子さんということが今日わかりまして、もうやめます。町田敬三さんと、うちの幹部の人が親しい関係なので。」(町田敬三さんは、ある団体の長を長年務めており、その関係で公明党の県会議員の支援等をしておられた)
堀「創価学会さんですか。」
男「そうです。」
堀「あなたのお父さん、お母さんも創価学会ですか。」
男「そうです。僕もやりたくなかったんやけど、お父さんに言われて命令で『電話係』でいたずら電話してました。お母さんも一緒にやってました。」
堀「盗聴されているみたいなんだけど。」
男「盗聴は、支部と町田宅と、Kマンション(加瀬さんの入居しているマンション)でやってましたけれども、近いうちにそれも取ります。資料(幸福の科学の?)も本部で今日処理しました。親に謝るように言われて電話しました。」
しかし、その後方針変更させられたのか、それからも盗聴や脅迫電話は続いた。
[8月23日15時20分] 東京の幸福の科学職員に「例の男」から電話。「創価学会の情報を一千万円で買うてほしい。欲しければ、今日の夜8時、○○(職員の名前)に町田のマンションまで来させろ」と一方的に言って切る。
●[同日16時25分] 町田さん宅マンションのインターホンに例の男の声。(町田さん宅はこの数週間前、少し離れた所に引っ越しており、嫌がらせ電話を避けるために電話を引かなかったところ、インターホンに割り込んできた)。
「8時までに金をそろえてマンションの前に来い。」[同日21時20分] 職員が町田さん宅に到着。以後40分間に、インターホンにイタズラのチャイムが十数回入る。
[同日22時00分] インターホンに職員の声を真似たイタズラが入る。「あ、○○です。開けてください。」 この日は21時20分から22時00分過ぎまでの間、誰もインターホンに触れていないことが確認されている。何らかの遠隔操作でインターホンを鳴らし、通話してきたことがわかった。
[8月26日] 町田さん宅にいた職員の携帯電話に「例の男」からの電話が三本入る。
男「お宅らがこの情報を一千万円で買うてくれるなら、今から一時間以内に、マンションの5階の非常階段に金を置いておけ。」
職員「そんな金はない。」
男「百万円でもいい。その代わり、口は割らないと約束しろ。」
男「そのマンションは盗聴されているから、さっきの件はそのマンション内では一切口に出さないで下さい。これがばれたら、僕ら殺されるかもしれないですから。こっちには医者は何人もいて、にせの死亡診断書ぐらい、いっくらでも書きますから……。今はちょっとそのマンションの周辺の見張りがきついんで動けませんけども、僕ともう一人、サノ君ていうんですけども、二十四時間以内に必ず行きます。僕らも仲間を裏切る訳なんで、ちょっとほんとに怖いんで。僕はもう、今日警察に行こうと思ってます。その前にお宅にちょっと行くんで、それまで警察には言わないでください。じゃあ、お願いします、絶対……。」
)
男「ハア、ハア、助けてください。サノ君が見つかって殺されました。僕今から行きますんで、助けてください。」
※特に三本目の電話は迫真の演技であり、ほんとうに殺されそうな感じだったと言う。職員も、万が一、ほんとうなら大変だと思い「助けてやるから来い」と答えたが、このあと終日、町田さん宅には誰も来なかった。
「例の男」からは一ヵ月ほど電話がなかったが、10月になって再び、脅追電話をかけてくる。
7月29日、和歌山東警察署に町田さんからの告訴が受理され、警察も捜査に乗り出し始めた。「例の男」から電話がかかって来ても、すぐ切ることにしたので、「例の男」としては取りつくしまがなくなった時期があった。
すると今度は、弘子さん ( 町田さんの奥さん ) の「ニセモノ」が現われた。本人そっくりの声で「引っ越した自分の家の電話番号がわからなくなったので教えてくれ」「もう退会するから手続きしてくれ」などと電話をよこすようになったのである。[八月一日18時05分頃] 職員の携帯電話に、二十歳ぐらいの女の声で電話が入る。
女「町田です。エリカちゃん(町田さんの赤ちゃんの名)どこにいるかご存じないですか。武史くんから新しいマンションの電話番号聞いてないですか。」
※声も口調もまったくそっくりであったが、話の内容がおかしいので電話を切る。
[同日22時50分] 和歌山支部にも、町田弘子を名乗る女性から電話。
女「武史くんから○○町の方の新しいマンションの住所聞いてませんか。町田です。」
職員「今、どちらですか。公衆電話からですか。」
女「ええ、今はちょっと、和歌山市駅の方にいてるんですよ。あのう、新しいマンションの方に、 エリカちゃんも置いてるんですけども。」
職員「子供さんと別れ別れになっちゃったの?」
女「はい。」
職員「ええと、電話番号は、73の○○○○です(警察署の番号)。」
女「あっ、ちょっと待って下さい。(小声で)73の○○○○、覚えた?」
職員「あれ、誰かいるのかな、横に。」
女「ちょっと、知り合いいてるんですよ。どうもありがとうございます。」
[同日23時00分過ぎ]やはり町田弘子を名乗る女から、会員宅二軒に電話。いずれも「メモをなくしたので、自分の新しいマンションの電話番号を教えてほしい」との内容。
[8月24日]ニセの町田弘子が、東京の職員に電話。
女「御無沙汰してます。町田です。今、武史くんは留守にしてるんですけども、家のインターホンが鳴って、犯人から東京のこの電話番号教えてもらって、ここにかけたら○○が出るから、今から言うことを伝えろって言われたんですよ。『一つだけこちらの情報を教えてあげます。和歌山支部の会員で二人、私たちに情報を流してくれる人がいます。あなたたちで一生懸命探しなさい』ということなんですよ」などと話す。
※このように、仲間に対する「疑」の心を起こさせようとするのも、彼らの典型的なやり口である。ニセの町田弘子からは、その後もたびたび支部に電話がかかり、「退会する」などとデタラメを話している。
家まで来て嫌がらせ(女性ひとりの時をねらって鍵を開けて侵入してくる卑劣な手口
)
電話では、しょせん言葉や声で嫌がらせをすることしかできないが、もう少ししつこくなると、家の前まで来てベルを鳴らして逃げる、ドアをたたいて怒鳴るなど、子供じみた低劣な嫌がらせをするようになる。その際、あらかじめ無言電話を入れて気味悪がらせたり、見張りと電話を連動させて怖がらせようなどとするのが、彼らの特徴と言ってよい。
しかし、和歌山ではまことに凶悪にも、町田弘子さんが家でひとりの時に、合鍵でドアの鍵を開けて侵入し、気を失った弘子さんの腕に傷を負わせて逃げるという傷害事件まで起こしたのである。
彼らは犯罪集団そのものであり、その存在は、「市民の敵」以外の何ものでもない。
[5月26日] 町田さん宅に「だんな、大阪に行っとる」などの電話があった一時間後の夜10時、町田さん宅の玄関のベルが3回鳴る。弘子さん「私は、会員さんが来てくださったかと思って、玄関に行きました。そして、ドアの覗き穴から外を見ましたが、覗いた瞬間、全身に戦慄が走りました。覗き穴は誰かの手で塞がれていたのです。 勇気を出して、インターホンで『はい』と返事をすると、三人ぐらいの大人がすごい勢いで、一気に階段を駆け降りて行く足音がしました。」
弘子さんはすぐ加瀬さんに「不審な三人組が家に来た」と電話した。 加瀬さんはすぐ町田さん宅に向けて家を出る。その直後、加瀬さん宅に無言電話。十分後、加瀬さんは町田さん宅に到着。同刻、加瀬さん宅に例の男から「死ね」と脅迫電話。
やがて町田さんのご主人が帰宅されたので、加瀬さんは町田さん宅を去る。同刻、加瀬さん宅に例の男から「おまえ……」と嫌がらせ電話。
※ことさらに町田さん宅・加瀬さん宅の動きに合わせて電話を入れ、恐怖をそそろうとしている。数人で見張りや盗聴をし、連絡しあってやっていると思われる。
町田さん宅の玄関前に次々と汚物が置かれる。胸の悪くなるような、まったく下等なやり口であり、用いる汚物に彼らの心の腐敗がそのまま表われている。さらに、大川主宰が邪教・創価学会を名指しで批判された12月18日のエル・カンターレ聖夜祭(東京ドームで開催。全国各地に衛星中継された)直後からは、嫌がらせはさらにエスカレートする。
・[5月30日] 腐った魚の頭が三個置かれているのを発見。
・[6月5日] 腐った卵三個がたたきつけられているのを発見。
※町田さん宅が親子三人家族なので、ことさらに「三」という数を強調して怖がらせようとしているのがわかる。外国の映画などでは、マフィアが犯行を予告する手紙に動物の首の絵を描いてきたりするが、そのマネのようだ。
・[6月12日] マヨネーズをかけた魚の切り身が置かれているのを発見。
町田さん「前の日に、田島さんに自宅から電話して『魚の頭を持ってくるぐらいなら、どうせなら切り身とか役に立つものを持ってくればいいのに』と、冗談を言ったばかりでした。家の電話が盗聴されている以外あり得ません。」彼らはこのように、卑劣、稚拙なやり方で自分たちの「力」を誇示せずにはいられない傾向を持つ。
・[6月14日] 血にまみれた腐った豚肉がばらまかれているのを発見。
・[6月17日] 腐った挽き肉がばらまかれているのを発見。非常な悪臭。
町田さんはすぐに電話で職員を呼ぶ。実家の母親が心配で電話をしかけたが、盗聴のことが思い浮かんだので、家を出て公衆電話へ行く。町田さんが出ていた十分ほどの間に町田さん宅の玄関のチャイムが鳴り、数人が階段を駆け降りていく音がする。直後、「○○職員の昼めしじゃ」との電話。弘子さんが玄関を閉けると、挽肉の上に腐ったタラコが置いてあった。
[12月20日朝] 鮭の切り身三枚が置かれており、一枚の上に一文字ずつ、チラシを切り抜いた文字で「コ」「ロ」「ス」と置いてあるのを発見。
弘子さんが家にひとりの時、犯人グループが侵入。弘子さんはあまリのショックで気絶し、一時、夫の顔もわからない記憶喪失状態におちいってしまう。
[6月24日15時00分頃] 町田さんが「ちょっと外に出てくる」と言って駅前の書店に行く。家には弘子さんが残る。[15時15分頃] 弘子さんが玄関横の部屋にいると、彼らが来た。数人の男がやって来て、玄関の横の窓の雨戸を「おい!おい!」と怒鳴りながら激しく叩く。弘子さんはふいをつかれて、心臓が止まりそうになり、両手で耳をふさいで、玄関横の部屋でしゃがみこんでしまった。
弘子さん「もう終わったかと思って耳から手を離すと『カチャッ』と音がして、確かに鍵をか けたはずの玄関のドアの鍵が開く音がしたのです。そして目の前で、玄関のドアのノブがゆっくり『ガチャリ』と回るのが見えました。
私の恐怖はピークに達し、次の瞬間、気を失ってしまったのです。それから記憶を取り戻すまでのことは、まったく覚えていません。私は、一時的に記憶喪失になってしまったということでした。」
以上は、弘子さんが記憶を取り戻したときにわかったことである。
[15時30分頃] 町田武史さんの実姉の堀さんに犯人から電話。「Lパレスの201号に早く行ってあげた方がいいと思いますけど。お宅のお嫁さん、自殺しますよ、ほっといたら。」堀さんは急いでポケットベルで町田さんに連絡を取って電話の内容を伝え、すぐ帰るように言う。
[15時40分頃] 町田さん、家に戻る。玄関の鍵が開いているので不審に思う。(ここ五日ほどで、閉めたはずの鍵が開いていることが二回ほどあった)町田さんは室内でべタッと倒れている妻を見つけた途端、全身を冷たいものが走り抜けた。妻の体を揺すって「おいおい」と声をかけた。揺すっているうちに、彼女はようやく意識を取り戻して目をひらいたが、こともあろうに町田さんに「だれですか」と聞いたのだ!
町田さん「私は足元が崩れていくような衝撃を受けました。妻はまったく記憶を失っていたのです。自分のことも、私や子供のことも、友人のこともまったくわかりません。アルバムを見せても記憶は全然戻りませんでした。さらに、妻の腕にはカミソリでスパッと切ったような、かなり深い傷がつけられており、血がシャツににじんでいました。」
●町田さんは急遽、弘子さんを病院へ入院させる。医師の診断によると、弘子さんは完全な記憶喪失であった。しかも弘子さんには脱毛症状があり、長い間、精神的抑圧下にあったことが認められた。ちなみに弘子さんは、5月の事件勃発以来、1ヵ月半で12キロもやせてしまっていた。
連絡を受けた各地の支部や会員はすぐさま治癒のための祈り<修法>を行なう。医師が徹底的に診察し、完全な記憶喪失であると診断書も書き、回復までには早くて2、3年かかると言われた症状だったが、次の朝、弘子さんは奇蹟的に記憶を取り戻した。
●しかし、この夜から支部、町田さんや町田さんの身内のお宅などに、「町田の嫁はん、もう一度精神病院に送り込んでやる」「お前の親戚に気違い女がいる。世間にいいふらしてやるぞ」などという電話が入り始めるのである
[9月17日] マンション一階の、ホワイトボードの掲示板(オートロックの入口を入った中)に、嫌がらせ文が書きなぐってあるのを発見。この日から5日連続で起こった。いずれも稚拙なローマ字書きで、「SHINE(死ね)」
「KOFUKU NO KAGAKU WA HAMETUSURU UMMEIDA(幸福の科学は破滅する運命だ)」
などのほか、町田さんの実姉の堀さんの電話番号にわいせつな中傷の言葉をそえた内容や、町田さん宅の室内盗聴で知ったプライバシーを書いてきた。
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●[10月2日] 会員の上原さん宅に、ニセの町田弘子から電話がかかり、相手にしない上原さんに向かって、上原さんが数週間前に町田さん宅のポストに入れた手紙の内容や、それが水色の便箋であったことを言い当てた。
監視、尾行━ 数台の車が 連絡を取り合って 組織的に尾行してきた 監視、尾行も彼らの常套手段である。それも関係者を総動員し、しつこく まとわりつき、卑猥な言葉を投げつける。まさに 彼らの品性そのままのやり口である。
[5月28日] 町田さん宅のある建物方面から携帯電話を持った大柄の暴力団風の男が三人出てくるのを、近所の買い物から帰ってきた弘子さんが目撃。彼らが歩いていたのは、4世帯が住んでいるその建物から出てくる人しか通らない道である。
弘子さん「覗かれているようなので、この頃から昼間でも雨戸を締め切った生活になり、洗濯物もベランダに干せないので部屋の中に干していました。自分のことよりも、生まれたばかりの赤ちゃんが、昼間でも日の差さないところで寝ているのが、すごく不憫でした。夜中のイタズラ電話もあったので、夜泣きもよくしました。」
●[6月2日] 支部周辺に不審な車二台が駐車している。調べたところ、車の所有者は創価学会員の酒屋と判明。
[6月7日頃] 近辺に住む町田さんの実姉の堀さんが、自宅そばに暴力団員風の男四人が乗った黒い車が駐車しており、携帯電話を持って「中に女がいるはずや」などと話しているのに気づく。この車はその後何度も出没する。
[7月9日23時00分〜23時30分] 会員の加瀬さん宅のあるマンションの階段に中学生風の不審な男子二名が潜んでおり、見つかると逃走した。30分後、ある職員の自宅マンションに、やはり中学生風の不審な男子2名が現われ、マンションの階段を上ろうとしたが、車が通りかかったので逃走した。目撃者たちの話から、同一の2人組であると思われる。彼らは翌日も、加瀬さん宅マンションの周辺に現われたのを見られている。
●[7月28日] この日も夜になって、支部や町田さん宅に、弘子さんに対する卑猥な嫌がらせ電話が入っていた。その矢先のことであった。[22時30分] 弘子さんが自転車でコンビニエンスストアに買い物に行く。自転車に乗って帰る途中、車が接近してきて「なあなあ僕のタイプなんよ」「エッチさせてよ」と大声で言ってくる。見ると、白の軽自動車に、二十歳ぐらいの男五人が乗り、窓から身を乗り出している。
やがて車は先へ走っていったが、弘子さんが自宅まで百メートルほどの曲がり角まで来ると、そこで待ち伏せしている。弘子さんが全速力で通りすぎようとすると、運転席の男が降りてきて両腕を広げて道をふさぎ、大声で「弘子ちゃん待ってたよ」という。それを突破すると、今度は助手席の男が降りて走ってきて、弘子さんの自転車の荷台に跨がろうとする。
弘子さんがやっとの思いでマンションにたどり着き、正面の警備自動ドアを鍵で開けようとすると、助手席の男が来て「僕も中にいれてよ」とまとわりつく。弘子さんが咄嗟にインターホンでご主人を呼び出し、ご主人がインターホンで「何してんな!」と大声で叱ると、男たちは軽自動車で逃げ去った。
[10月2日] 幸福の科学の行事「アフロディーテ祭」会場に脅迫電話があった同じ日。弘子さんが、アフロディーテ祭出席のため電車に乗ると、後ろの車両から二人組の27〜8歳の男たちが移動してきて、子供を抱いて坐っている弘子さんの前に立ち、「あ、エリカちゃんや」と言って立ち去る。5分後にまた来て「会場に行かんほうがええよ。それよりもっと楽しい所へ連れてったるよ」などと言う。
弘子さんが乗り換えのために途中で降車すると彼らも降りてきて、ホームで「行ったら駅で拐 されるよ」などと執拗に言う。弘子さんはそばにいた中年女性に助けを求め、その女性が「何やってんの!」と一喝すると、男たちは「行かんほうがいいのに」と一言いながら立ち去った。
[5月28日08時30分]職員が町田さん夫妻および加瀬さんと電話でうち合わせ、Tホテルで待ち合わせる。この電話が盗聴され、Tホテルに先回りされていた疑いが強い。
[10時10分] 加瀬さん、Tホテルに早めに到渚。30歳前後のサバのような目をした挙動不審な男が、ホテルのドアの外からガラスごしに、こちらを見ているのに気づく。男は加瀬さんの方をジッと見て去る。
[10時30分] 町田さん夫妻、Tホテルに到着。加瀬さんと職員の部屋に上がって話す。一時間後、町田さん夫妻と加瀬さんがロビーに降りると先ほどのサバ男がいる。三人を見るとクルッと向きを変えて隠れるように移動。三人がやり過ごしてロビーの椅子に腰掛けると、男はこちらをずっと見ている。
5分後、男はドアから外に出て行ったが、入れ違いに入ってきた、ホテルに泊まるとは思えな いジャージの上下を着た男と目配せをする。ジャージの男はチェックインし、エレベーターで職員の部屋の一階上へ上がって行った。
[6月2日23時30分頃] 職員が帰宅途中、不審な車二台に尾行される。
[同日深夜02時00分]町田さん、支部から帰宅途中、交通の少ない道で、不審な車に乗った男四人が自分をジロジロ見てつけてくるのに気づく。町田さんが逆に少し後をつけると、すごいスピードで逃走。
●[6月13日18時50分] 町田さん宅前にいた職員の携帯電話に脅迫電話が入る。
「お前らみたいな薄汚い団体、全部ぶっ殺してやる。一番最初は町田のガキじゃ。お前らどこに 隠れても無駄じゃ。一生苦しめてやるで。町田が幸福の科学をやめたら子供だけは許してやる。」
※ この携帯電話は前々日にレンタルしたばかりで番号を口にしたことはない。発信、着信も、チェックのために数回したのみだった。[同日昼〜深夜] 職員の車に数台の尾行入る。
職員「相手は周辺にいるはずだと思って見ると、すごい数の車がいる。こちらが行くとすぐにU夕ーンして逃げて行き、次の辻から新しい尾行車が出てくる。連絡を取り合いながらやっているらしい車が、五台はいました。
夜になって会員さん宅で集いがあり、尾行してきた車の中の一台を逆に追走して行ったら、向こうは行き止まりに追い込まれ、車を乗り捨てて、一人は走って、もう一人はバイクに乗り換えて一目散に逃げていきました。尾行をするとは聞いていましたが、かなりの人数を使ってするという実態がわかりました。
以上、町田さん一家の被害を中心に、事件の主要な部分だけを見てきた。盗聴、子供を使っての脅迫、尾行、合鍵で不法侵入、そして、傷害…。かくのごとく卑劣極まる行為を組織的に繰り返す暴力団体とはいったい何か。読者がお気づきのように、また犯人の子供の告白電話など数々の証拠が示すとおり、それが創価学会だとすれば、このような最低・最悪の集団がこれ以上勢力を伸ばし、国政に入り込めば、日本に恐怖政治が行なわれる可能性がきわめて高いことが、十分ご理解いただけると思う。
転載先
http://www.asyura2.com/0411/senkyo6/msg/773.html
〜〜〜〜〜〜〜〜〜引き続きお読みください〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ベンジャミン・フルフォード著 宝島社の167頁から貼付。
「創価学会」への挑戦 本書で触れなかった「タブー」として、創価学会がある。私は最近、アメリカにおける創価学会の行状をリポートした記事をForbes』に発表したが、記事の出る前から、相手方の弁護士から警告を受け、記事の発表後も非常に強いクレームとプレッシャーを受けた。
私は取材前・創価学会について先入観を持たないようにしている。一部の週刊誌に書かれている創価学会の姿はウソで、日本のメディアにいじめられている可哀想な宗教団体ではないか。たくさんの信者をひきつける、何か素晴らしい教義があるのではないか。むしろ、週刊誌報道のファッションを疑ってかかりつつ、調査に入ったのである。
ところが、少し取材を進めただけで、これまで聞かされていた創価学会の悪評は、かなり当たっているということが分かってきた。そして、執拗に取材者に対して、組織をあげてプレッシャーをかける姿勢も、日本で創価学会を批判する立場の人々から聞かされていた話どおりだった。
現在、日本のテレビ局は、出演者が「公明党は創価学会」という発言をしても、あわててカットしてしまうほどでこわばった姿勢でいるが、逆に私は、自民党と手を組んで権力を握る公明党の実態について、さらに興味を深くしている。
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「日刊デンダイ」2004年(平成16年)11月12日(11日発行)の第2面から貼付。
「これは第2の盗聴事件に発展するのか」――。創価学会の会員が、創価学会に敵対する人物の携帯電話の「通話記録」を次々に盗み出していたことが発覚した。東京地検特捜部が11月2日、創価大学OBの嘉村英二(28)を「電気通信事業法違反」で起訴したのだ。
嘉村は、創価学会を脱会した創価大教授・元夫人の福原由紀子さんと、学会批判を続けるジャーナリスト・乙骨正生氏の通話記録を不正に引き出していた。今回、嘉村が起訴されたのは2人分の通話記録についてだが、数百人分の通話記録を盗み出した疑いあるという。事件の発端は02年9月、嘉村が別の事件で逮捕されたことだ。
「創価大剣道部監督の田島稔が、創価大副学生課長の根津丈伸に『女友達の素行を調べてほしい』と依頼したのが発端です。頼まれた根津が、NTTドコモの子会社『ドコモ・システムズ』に勤める嘉村に、女性の携帯電話の通話記録を引き出させた。それが女性にバレて3人は『電気通信事業法違反』ならびに『窃盗容疑』で警視庁に逮捕された。
その捜査の過程で、嘉村が創価学会に批判的な福原さん、乙骨さんの通話記録を引き出していたことが明らかになり、今回の起訴となったのです」(捜査事情通) 嘉村が盗み出していたのは02年の3月と4月。通話月日、通話開始時刻、通話先電話番号、通話時間を記載したデータを引き出していた。田島の交際相手の通話記録を引き出す1カ月半以上も前のことだ。
問題は、この犯行が嘉村の
個人犯罪なのかどうかだ。創価学会は昭和45年、対立する共産党の宮本委員長宅を組織的に盗聴していた過去がある。椙山女子大教授の川崎泰資氏がこう言う。「もし、創価学会が組織的に不正をやっていたのなら民主主義を揺るがす大問題です。地検、裁判所は勇気を持って全容を解明すべきです」
初公判は今月下旬の予定。なにが飛び出すのか。
http://gendai.net
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『週刊実話』2004年11月25日号の36頁から貼付。
東京地検特捜部が実行犯を起訴
自公連立政権発足から5年。9月27日の内閣改造では、1期生の北側一雄・公明党代議士(政調会長=写真左)が国土交通大臣に就任したことで、ついに卒業生から大臣が出たとして大喜びしている創価大学、そして創価学会に激震が走った。
11月2日東京地検特捜部は、NTTドコモの携帯電話通話記録の不正引き出し容疑で再逮捕していた創価大学OBで、ドコモの社内システムを管理しているドコモ・システムズ元社員の嘉村英二被告(28)を、通信の秘密を侵害した「電気通信事業法違反」で起訴したのだ。
「今回の事件は、2年前に発覚した元創価大職員らによる別件の、”携帯電話通信記録不正事件”から発生したものです。今回事件が拡大したことで、事件の真相を求める声がいっそう強まるものとみられています」(社会部記者)
別件の事件とは、02年9月に、元警視庁巡査部長で創価大学の剣道部監督だった田島稔元被告(41)が、交際相手の女性の男性関係を探る目的で、創価大学学生課副課長の根津丈伸元被告(43)に相談。根津元被告が嘉村被告に指示して、田島元被告の交際相手の女性の携帯電話の通話記録を不正に引き出させ盗み出させていたもの。3人には同年11月、いずれも執行猶予のついた懲役1年から1年6ヵ月の”有罪判決”が下されていた。
「有罪判決を受けた実行犯の嘉村は創価学会の男子部活動家、嘉村に指示した根津は創価学会の全国副青年部長などを歴任した大幹部、そして田島は創価学会の八王子組織の男子部主任部長です。嘉村から見れば、不正引き出しを指示した根津は雲の上的な存在の幹部という関係でした」(創価学会に詳しいジャーナリスト)
ところが事件の捜査過程で警視庁は、嘉村被告は田島元被告の交際相手の女性の通話記録ばかりではなく、創価学会を脱会し創価学会と対立する日蓮正宗の信徒組織に所属する福原由紀子さん(元夫は創価大教授の通話記録を不正に引き出していたことや、日蓮正宗の信徒組織の幹部である佐藤せい子さんのドコモ加入リストにアクセスしていた事実などを把握していた。
しかも警視庁は福原さんに嘉村被告による犯罪事実を告知した上で、被害調書まで作成していたのだ。
ところが警視庁並びに東京地裁は、なぜかこの事件を立件せず、田島元被告の「交際相手の女性に対する通信記録の不正引き出しと窃盗のみ」を立件しただけだった。
その初公判(東京地裁)で被告側は、創価学会の副会長を含む11人の大弁護団を結成。弁護側は事件は「私的で偶発的かつ一過性」のものだとして情状酌量を要求、3人とも執行猶予付きの判決で幕が引かれる形となってしまった。だが、犯罪事実を把握しているにもかかわらず立件しないという不可解な警察及び検察の姿勢に、犯罪事実を告知され、被害調書まで作成されていた福原さんや佐藤さんは「事件は創価学会と対立する人物に対する組織的犯罪の疑いがある」として、嘉村被告と氏名不詳の創価学会関係者を刑事告発する。
その後、昨年10月には2人を支援し『事件の真相を究明する会』が発足、全国各地で署名活動などを展開した。今年2月には東京地検に対して福原さん、佐藤さんが1万数千人の署名を提出し、速やかな捜査を要請していた。「こうした経過を経て、東京地検特捜部も再捜査に着手。10月13日に嘉村被告を再逮捕し、11月2日、嘉村被告を電気通信事業法違反で起訴しました」(前出・社会部記者)
ところで今回の起訴には、注目される新事実がある。というのも起訴事実のだ。起訴状などによると、嘉村被告は02年3月と4月に計4回、「2人」の人物の便用する携帯電話(ドコモ)の通話記録を不正に引き出していたという。そのうちの1人は刑事告発した福原さんとみられているが、問題はもう1人の人物だ。東京地検はこの人物が男性であるということしか発表していない。
だが、本誌が独自に取材したところ、この男性Aさんは、元学会員で創価大学の卒業生、そして創価学会に批判的な言論活動を繰り広げていることが判明したのだ。Aさんは日常的に創価学会側から激しい攻撃を受けているという。
「要するに嘉村が不正にアクセスし通話記録を引き出していた2人は、ともに創価学会に批判的な人物だったわけです。しかも嘉村と2人との接点はないそうで、つまり嘉村が福原さんらの携帯電話の通語記録を引き出す“個人的動機”が全く見あたらないんです」
ではなんのために嘉村被告は福原さんやこの人物の通話記録を不正に引き出したのだろうか。かつて創価学会は対立する日本共産党の宮本顕治委員長(当時)の情報を収集するために、違法な盗聴事件を引き起こしている。この盗聴事件は北条浩副理事長(同)の承認のもと創価学会が組織的に行った犯行だと東京地裁・東京高裁が認定、損害賠償を命じる判決を出している。
また今年2月には、その「宮本盗聴事件」の実行犯が、「ソフトバンク恐喝事件」で逮捕されてもいる。もし仮に創価学会に批判的な言論活動を繰り広げている人物の動静や情報を得るために、組織的行動を起こしていたら、それこそ大問題なのはいうまでもない。果たして携帯電話の通信記録を不正入手できる立場だった嘉村被告が何者かの指示によって通話記録への不正なアクセスと盗み出しを行っていたのだろうか。
今後の公判が注目される。
http://nihonjournal.jp/
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『週刊新潮』2004年11月18日号の142頁から貼付。
「反学会」ジャーナリスト・乙骨正生(おつこつまさお)氏は、創価学会ウォッチャーである。元創価学会員で創価大学を卒業。その論評は創価学会の急所を突き、ために学会は関連メディアを通じて、彼を徹底的に罵倒してきた経緯がある。
何者かに尾行されたり、盗撮された経験のあるその乙骨氏に、このほど新たな“被害”が発生した。彼の携帯電話の通話記録が盗み出されていたのだ。犯人は創価学会員。マスコミが報道しないその事件を乙骨氏が特別手記で告発する。
池袋演芸場で友人の金原亭世之介の独演会を観ていた私の携帯電話に、東京地検特捜部から連絡が入ったのは10月27日の午後7時頃だった。「NTTドコモの携帯電話の通話記録引き出し事件でお話が伺いたい。東京地検にお運び頂けませんか」 落語に笑い転げていた私は、担当検事の硬い声に、突如、現実に引き戻された。
翌28日の午後6時、私は東京地検に足を運んだ。通常、東京地検の庁舎に入るには日比谷公園側の正面入口が使用される。しかし、この日、私は地下鉄有楽町線桜田門駅の出口に待機していた検察事務官の案内で、人目を避けるようにして旧法務省の入口から東京地検へと入った。どうやら特捜部は、私が何者かによって尾行されたり盗撮されていることを知っており、その点を配慮したようだった。
事件を担当する特捜部は検察庁舎9階にある。私はその東南角にある902号室に案内された。広くゆったりしたスペースに、捜査資料が山積みされた検事の大きな机があった。私の経歴や事件の事実関係など一通りの事情聴取が終わった時、担当検事はおもむろに次のように言った。
「乙骨さん、あなたが使用している携帯電話の通話記録が引き出されています」
ここで私が事情聴取に応じたNTTドコモ事件とは一体どのような事件なのか、その経緯を説明しておこう。
そもそもこの事件は、平成14年9月に創価大学OBで創価学会男子部の活動家だった嘉村英二、創価大学剣道部監督で創価学会男子部の八王子組織主任部長の田島稔、創価大学の学生課副課長で創価学会の全国副青年部長などを歴任、池田大作名誉会長の三男・尊弘氏とともに創価大学OB会の評議員を務めていた根津丈伸の3人が、電気通信事業法違反ならびに窃盗容疑で逮捕されたことに端を発している。
事件の構図は、田島が自分が交際していた女性の男性関係を疑い、この女性の動静を探るために根津に相談。根津がNTTドコモの子会杜であるドコモ・システムズに勤務し、顧客データにアクセスすることが可能だった嘉村に指示して、田島が交際していた女性の携帯電話の通話記録を不正に引き出させたというもの。この通話記録をもとに田島が女性を詰問したことが事件発覚につながった。
起訴後の同年11月5日に初公判が開かれた。私は初公判を傍聴したが、その弁護団の陣容は異様だった。 嘉村、根津、田島の3被告に、なんと福島啓充氏ら3人の創価学会副会長を含む11人の学会員大弁護団が代理人についていたのだ。そして、事件を「私的で偶発的な一過性」のものだと強調。本人らも「深く反省している」として寛大な判決を求めた結果、公判はわずか1回、実質2時間ほどで終了し、嘉村に懲役1年6月、根津に懲役1年2月、田島に懲役1年の各執行猶予3年が付いた有罪判決が言い渡された。
驚くのはその後の光景である。釈放された3被告と学会員弁護士らは、有罪判決にもかかわらず、まるで勝訴でもしたかのように肩を叩き合い、握手をし、嬉々として法廷を後にしたのだった。一体、彼らはなぜそこまで喜びあったのだろうか。
この事件は発端こそ田島の女性関係からだったが、警視庁生活安全課と深川署はその捜査の過程で、創価大学教授の元夫人で、現在は創価学会を脱会し創価学会と対立する日蓮正宗の信徒となっている福原由紀子さんの使用する携帯電話の通語記録を嘉村が不正に引き出していた事実をつかんでいた。平成14年9月22日には、福原さんを深川署に呼び犯罪事実を告知した上で、被害調書まで作成していた。
さらに、驚くべき事実はつづく。福原さんと同じように、創価学会に批判的な立場をとる日蓮正宗の信徒団体の1つ、妙観講の副講頭である佐藤せい子さんの携帯電話の個人データも嘉村によってアクセスされていたことが、警視庁による佐藤さんへの事情聴取によって、明らかになる。男女の恋愛問題から始まった事件が、民主主義の根幹を揺るがすような大きな事件に発展しつつあったのだ。
ところが警視庁はこの福原さんらの事件を立件しなかったのである。
@警視庁の人事と予算は東京都議会で審議される。
Aその都議会のキャスティングボートは公明党が握っている。
B龍年光・元都議会公明党幹事長によれば「警視庁は創価学会・公明党の言いなり」だという。
竹入義勝元公明党委員長は「朝日新聞」に連載した政界回顧録の中で、創価学会の選挙違反事件をもみ消してもらった事実を記載している。
また警視庁の元防犯部長だった平沢勝栄自民党代議士はテレビ朝日の「朝まで生テレビ」において、「公明党・創価学会は刑事事件のもみ消しまで依頼してくる」旨、明言している。
そんな警視庁が、そのタブーに踏み込む解明を優先できなかったとしてもなんら不思議ではない。
だが被害者の福原さんと佐藤さんが、平成15年5月、事件は創価学会による組織的犯行の可能性があるとして、嘉村と氏名不詳の創価学会関係者を東京地検に刑事告発したことから事件は再び動き始める。東京地検特捜部はこの刑事告発を受けて再捜査を開始し、この10月13日に嘉村の再逮捕に踏み切ったのだった。
「やっぱり、やられていたか」担当検事から、私の携帯電話の通話記録が不正に引き出されていると告げられた時、私はそう思った。というのも嘉村が通話記録や個人データを引き出していた福原さんと佐藤さんは、私にとって創価学会問題についての情報源かつ友人だったからだ。
しかも私は、福原さんや佐藤さん以上に創価学会から憎まれている。「聖教新聞」や「創価新報」などの機関紙、さらには創価学会の外郭出版社から発行される「潮」や「第三文明」などの諸雑誌において、恒常的に“ガセネタ屋”“ウソツキ男”“売文屋”などと罵られてい
また「マスコミ界から追放しろ」とのスローガンのもと名誉毀損に基づく訴訟を連発し、私の原稿料まで差し押さえ、あまつさえ私の住む埼玉県の創価学会組織では、私を“撲減”するための祈念・唱題まで行っている。
そんな私の動静や人脈、ネタ元や情報源を創価学会は喉から手が出るほど欲しいはず。それだけに私の携帯の通話記録も狙われているに違いないと思っていた
東京地検は11月2日に嘉村を通信の秘密を侵害した電気通信事業法違反で起訴したが、それによると私と福原さんの携帯電話の通話記録が引き出されていたのは、平成14年の3月7日と8日、それと4月5日に2回の計4回で、通話月日、通話開始時刻、通話先電話番号、通話時間等を記載したデータが引き出されていた。
このうち3月の犯行は、嘉村が田島の交際相手の女性の通話記録を引き出す1カ月半以上前のことであり、田島の事件は私と福原さんの事件のついで、おまけと見ることも可能だ。そして平成14年の3月に犯行が行われたことについては、思い当たる節があった。私が発行している宗教と政治、宗教と社会を考える隔週刊誌「フォーラム21」の創刊が、嘉村が通話記録を引き出した平成14年3月だったからである。
多くのジャーナリストや識者が創価学会問題を執筆してくれている「フォーラム21」が目障りのようで、創価学会はその後、「フォーラム21」を“ガセネタ屋が発行するデマ雑誌”などと呼び、名誉毀損に基づく損害賠償請求訴訟などを連発している。平成14年当時、創価学会は私が雑誌を創刊するということに神経を尖らせていた。
もとより私も福原さんも嘉村とは一面識もない。したがって嘉村には、私や福原さんの通話記録を盗み出す動機も必然性もない。嘉村が田島の交際していた女性の通話記録を盗み出したのは根津の指示だった。その根津は創価学会青年部の最高幹部であるとともに、創価学会と対立する人物の動静や情報を収集する「広宣部」の幹部だったと伝えられる。これは一体なにを示唆しているだろうか。
さらに興味深いことがある。私の通話記録が引き出された3月8日の午後、私は「フォーラム21」の創刊号を福原さんに手渡すべく、新宿駅東口にあるアルタ横の銀行の前で待ち合わせていた。私が福原さんに近づいていくと建物の陰から、待ち伏せしていたとおぼしき2人の男が私たちの写真を撮っていることに気付いた。私は福原さんに盗撮されている事実を伝え、「フォーラム21」を手渡すとすぐにその場から離れたが、盗撮をしていた人物はその後、福原さんのあとをずっと尾けていったという。
私が福原さんと「フォーラム21」の受け渡しについて電語でやり取りしたのは前日と8日の午前中。福原さんの通話記録が引き出されたのが3月7日であることを考えると、待ち合わせ場所について聴かれていた可能性も否定できない。
「『フォ一ラム21』を受け取るための乙骨さんとの待ち合わせ場所は、電話でしかやり取りしていません。待ち伏せていたとしたら電話で話した中身を聴かれていたとしか考えられないんです。また、私の携帯電話の通話記録は平成14年の3月と4月に引き出されたということですが、同年夏頃、・離婚した創価大学教員の前夫から電話があった時、前夫は“お前、乙骨と会っているようだな。あんなブラックジャーナリストとは関わるな”と発言しました。どうして前夫が乙骨さんの取材を受けていることを知っているのかと、本当に驚きました」
同様に携帯電話の個人データにアクセスされていた佐藤さんも、自らの体験をこう話す。「妙観講内の人事について電話で大草講頭と話をした内容が、学会系の文書に掲載されたことがあります。当事者が電話でしか話していない内容が掲載されているのでびっくりしました」
なぜ新聞は報じないのか創価学会は昭和45年、対立する共産党の宮本顕治委員長宅の電話を盗聴した。この事件は昭和55年に山崎正友元創価学会顧問弁護士の造反によって明らかになったが、創価学会は山崎元顧問弁護士が勝手にやったことだと抗弁した。しかし、東京地裁、東京高裁は、事件は北条浩理事長の承認のもと行った組織的犯行であると認定した。
その時の盗聴実行犯が今年2月、ヤフーBBの顧客データ460万人分もの流出事件にからむ恐喝未遂事件で逮捕されたことも記憶に新しい。
また、最近では、阿部日顕日蓮正宗法主が滞在する予定の香川県高松市のホテルの部屋から、盗聴器が発見されたり、日顕法主の移動の手配を担当していた旅行代理店の社員の自宅からも盗聴器が発見されている。だがこうした事件、事実をマスコミは報じようとしない。NTTドコモ事件でも、再逮捕された嘉村の起訴を報じたのは、一般紙では東京新聞ただ一紙だった。
しかも福原さん以外に、新たな人物(つまり私)の通話記録が引き出されているとの事実が明らかになったにもかかわらず、どこもこの事実を書こうとはしなかった。ちなみに東京地検の発表を受けて、司法記者クラブに記者会見を申し入れ、取材を受ける旨、通知したが、問い合わせは一社もなかった。情けないことにそれが日本のマスコミの現状なのだ。
いま創価学会は、政権与党の最大のバックボーンとして日本を左右していると豪語する。その関係者が、創価学会を批判する言論活動をしてきた私や、創価学会と対立する目蓮正宗の信徒の通話記録を不正に引き出していた。
昭和44年に創価学会は言論出版妨害事件を起こし、自らに批判的な言論を力によって封殺しようとしたが、プライバシーの侵害とともに思想・信条の自由や信教の自由、さらには言論・表現の自由まで侵害した今回の事件も、言論出版妨害事件と同様、自由と民主主義に対する重大な脅威を示している。
今後、私は刑事事件の推移を見守るとともに、場合によっては民事訴訟を提起して徹底的に事件の真相究明を図るつもりである。言論出版妨害事件が発覚した35年前、多くの国民は創価学会のファッショ体質に怒りの声をあげた。私はそうした日本人の良心を信じて戦っていこうと思っている。
〔編集部注〕なお、創価学会広報室からは、「当会には、情報収集機関である『広宣部』などは存在せず、(今回の通話記録抜き取りについても)当会とは関係のない話ですので、わかりません」との回答が寄せられた。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
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『週刊現代』2004年11月27日号の30頁から貼付。
スクープ 女性タレント「私の創価学会脱会と学会員の犯罪」
東京地検特捜部が扱う事件であれば、通常、マスコミ各社の取材合戦が繰り広げられる。ところが、なぜか
この事件は新聞・テレビの大マスコミが凍ったように沈黙を続けている。
いったい、どんなタブーがあるというのか。
「池田家の人々」を知ってしまった美人被害者が重い口を開いた。主人は東大卒の学会エリート 「なぜ警察から電話がきたのか、その理由がピーンときたとき、恐怖がこみ上げてきました。体がワナワナ震えだしたのです。
その日、私は歯医者で治療を受けていたのですが、歯の痛みも感じなくなるほどのショックを受けたのです。動転していたせいで、歯医者からの帰り道、何度も電車を乗り間違えてしまいました」
こう告白するのはタレントの福原由紀子さん(46歳)。大学時代(81年)に映画『理想郷伝説』に主演、共演は石坂浩二だった。同年、50〜60倍の競争率を突破してソニーのショールームのアテンダントに選ばれた。このとき同時に採用されたのが東ちづるだった。
ドモホルンリンクルのCMや、人気バラエティ番組『鳴呼! バラ色の珍生』の再現ドラマなど、CMやドラマに多数出演しているので、顔を見れば思い出す人も多いはずだ。タレント業のかたわら、得意の語学を生かして自宅で英語とスペイン語教室を開いている。
福原さんは、元創価学会員で93年に脱会した。
東京地検特捜部は先月の10月13日、福原さんの携帯電話の通語記録を盗んだ容疑で、創価大学OBで元NTTドコモ・システムズ社員の嘉村英二被告(28歳)を逮捕。11月2日、電気通信事業法違反で起訴した。今回、福原さんは、数々の圧力と嫌がらせが続くなか、勇気を振るって自身が巻き込まれた犯罪の全貌を明らかにした。
私は、大学時代に創価学会信者だった異母兄の勧めで、日蓮正宗・創価学会に入信しました。ところが、90年の暮れから、聖教新聞に日蓮正宗の宗門と猊下に対する批判記事が載り始め、おかしいなと思うようになりました。
当時私は、地区担と呼ばれる地区の責任者でした。幹部会で、「大石寺を参拝してはダメか?」と質問すると、「行くな」と強く止められ、「葬儀に僧侶を呼ぶな」などと言われました。しかし、そもそも日蓮正宗の源は大石寺で、そこに行くなと言うなら日蓮正宗ではなく違う宗教ではありませんか。納得がいかず疑問を口にすると、「あなたのような幹部がそんな質問をすること自体おかしいしと、周囲から袋叩きのような反論を受けました。
85年、私は池田大作名誉会長の三男・尊弘氏の義母の紹介でお見合いをして、結婚しました。
私の母と、尊弘氏の義母が知り合いだったからです。媒酌人は、創価大学学長(当時)の高松和男氏にお願いしました。結婚相手は、創価高校・東京大学を卒業して創価大教授になった人ですから、創価学会エリートです。ゲーテが専門で、池田名誉会長と雑誌でゲーテ論について対談したこともあります。
彼は池田名誉会長に心酔していましたから、当然、私が大石寺に行くことに反対で、家のなかでも批判されました。私たちの日常生活には、宗教が入り込んでいましたから、次第に私の居場所がなくなっていったのです。
93年に、学会は宗門とは別に「学会版の本尊」を主張し始めました。私たちに言わせれば、それは本物ではありません。もうこれ以上創価学会の方針に我慢することはムリだと思い、悩み続けました。
最終的に、主人には申し訳ない思いで一杯でしたが、脱会届を秋谷栄之助・創価学会会長宛に内容証明郵便で送りました。脱会届を出したことを夫に伝えると、それはもう怒りを通り越して我を失っている様子で、タバコに火を点ける手が震えていました。信仰以外のことは信頼できるいい人でした。
その現場に私の母も立ち会っていましたが、主人はかなり動揺していたのです。私たちが離婚したのはその年の11月です。
この頃から、私は学会員によるものと思われる嫌がらせを受け始めました。私は自宅で英会話教室を開いていたのですが、学会婦人部の女性が、私の生徒の保護者に、「福原さんは頭がおかしい。近寄らないほうがいい」と、吹き込んだのです。私に対する根拠のない噂を流されたことに、ひどいショックを受けました。
それと同時に、噂を流した人物の差別意識には強い嫌悪感を覚えたものです。また、学会員が入れ代わり立ち代わり家に来て、「池田先生のお世話になりながら、どうして辞めたのか」などと私のことを批判しました。まるで吊し上げです。私はストレスで体調を崩してしまいました。
福原さんの携帯に、警視庁深川署の刑事から電話があったのは、脱会から9年後の02年9月のことだった。「捜査過程で福原さんが持っている2台の携帯のことが出てきました。最近、携帯料金のプラン変更や料金トラブルでドコモに電話しましたか」刑事はこう言った。実はこのとき、警察は、創価学会幹部が通話記録を盗み出した事件を捜査していたのだ。
創価大学剣道部監督・田島稔、創価大学学生課副課長・根津丈伸、それに前出の嘉村英二の3容疑者を、電気通信事業法違反と窃盗容疑で02年9月に逮捕した
容疑は、田島が交際していた女性の携帯電話の通話記録を、根津を介して、ドコモの関連会社に勤める嘉村に不正に引き出させたというもので、裁判の結果、02年11月、3人に、執行猶予つきの有罪判決が言い渡された。
この事件は、田島が交際相手の”不倫”を勘ぐり、携帯電話の通話記録を入手した「個人的な犯罪」として片づけられた。しかし、福原さんと嘉村被告たちは面識がない。なぜ、嘉村被告は福原さんの通話記録を盗んだのか。
通話記録を盗み出された2台の携帯電語のうち1台は娘が使っています。そのため、深川署には娘と二人で行きました。すると、刑事さんが開口一番、「福原さんは、お手持ちの二つの携帯電話の料金明細システムに不正にアクセスされています。これによって、通話開始時刻、通話時間、通話先の電話番号などが分かるのです。
業務上、料金のプラン変更やトラブル発生時のクレーム内容確認のためにアクセスするのは違法ではないが、そうした理由なしに料金明細システムにアクセスして調べる行為は違法です。福原さんの場合はこちら(違法行為)に当たります」と言われ、事情を聞かれました。
「3月7日にアクセスされ盗まれているが、何か心当たりはないか」と聞かれて、私はふっと思い出すことがありました。翌日の8日に、私は創価学会に批判的な立場のジャーナリスト・乙骨(おつこつ)正生さんと会っていたのです。
と言いますのは、私は乙骨さんが発行している『フォーラム21』という雑誌を受け取るため、新宿駅東口の元富士銀行前で待ち合わせをしていました。
乙骨さんがやってきて、雑誌を受け取ろうとすると、乙骨さんが「写真撮られているよ」と言いました。驚いて振り返ると、白い帽子を被った男が二人、フラッシュを焚いて私たちの写真をパチパチ撮っていたのです。その後、二人の男は私の後をついてきて、私が振り返るたび、携帯で誰かと喋りながら私の写真を撮りました。それは異様な光景でした。
なぜ私が見たこともない人に写真を撮られなければならないのでしょう。とても恐ろしい思いをしました。誰が、この日私が乙骨さんと会うことを知っていたのでしょう。私は、乙骨さんとの連絡は携帯電話を使っていたのです。
その後、前夫から電話がかかってきて、「乙骨と会っているって聞いてるんだけど、あんなブラックジャーナリストには関わるな。とんでもないやつだ」と言うのです。
しかし、私と乙骨さんが会ったことは誰も知らないはずです。なぜ前夫は私が乙骨さんと会ったことを知っているのか、不思議でなりません。
しかし、私の通話記録が盗まれ、さらに盗聴までされていたとしたら、説明がつきます。こんな話をすると、刑事さんは俄然興味を示しました。 検察庁への告発を決意した刑事さんは、私の話を聞きながら自分でパソコンに入力して、調書を作成していきました。
結局、始まったのが午後2時で、終わったときは午後6時半頃になっていました。帰りに、刑事さんから、「捜査が進まないと困るので、誰にも言わないように」と、固く口止めされました。
ところが、警視庁は私の事件を立件しませんでした。刑事さんに、「私たちのことはどうなっていますか」と聞くと、「調査していますよ」と言うばかりなのです。その後、警察が当てにならないのなら、検察庁に告発してはどうかという話がありました。
しかし、私は身の危険を感じて躊躇していました。
そのうち、娘(18歳)のほうが告発に積極的になったのです。娘はこう言いました。「私たちは何も悪いことをしていない。それなのに、勝手に通話記録を盗られてしまった。許せないから告発しよう」 私も娘の悔しい気持ちがよく分かります。娘の言葉にも励まされ、私は検察庁に告発する決意を固めたのです。昨年の5月のことでした。
「福原さんは、昨年5月に私や弁護士が同行して、告発状を東京地検の直告受理係に提出しました。その後、捜査が動く様子が見えなかったので、事件を風化させてはならないと、同年10月、私たちは『真相究明の会』を設立しました。1万人の署名を集めて、今年2月に検察庁に提出し、厳正な捜査をお願いしました。そして、『真相究明の会』設立のちょうど1年後の今年10月13日に、東京地検特捜部が、嘉村被告を、福原さんの通話記録を盗み出した容疑で再逮捕したのです」
嘉村が再逮捕された日、検察庁から電話があり、すぐに来てほしいと言われました。「なんで今頃」と思いましたが、とにかくスケジュールを調整して夕方6時頃、検察庁に出向きました。
この日、気味が悪かったのは、家を出て駅に向かう途中、ネクタイ姿の男が、携帯のカメラで私を撮っていたことです。いったいあの男は何者だったのでしょう。検察庁に着き、事務官の案内で庁舎に入ると、部屋には特捜部検事と事務官がいました。
検事さんは、「嘉村が、あなたの通話記録を盗っている。告発してから時間がたち、唐突と思われるかもしれませんが、着実に捜査していました」と、話しました。
それから10月23日まで、ほぼ連日5〜6時間もの長時間の事情聴取が続き、膨大な量の調書をとられました。娘も2度、検察に行きました。私が受けた被害が立件され、ほっとする反面、誰がその指示をしたのか、徹底的に解明してほしいと思っています。自公連立の矛盾が噴出した
以上が福原さんの告白である。
しかし、いったいなぜ嘉村被告は福原さんの携帯電話の通語記録を盗んだのか。それは、福原さんがただの脱会者ではなく、「池田家の人々」と親しかったからではないか、という指摘がある。福原さんの告白にもあるように、福原さんと前夫を紹介したのは、池田名誉会長の三男・尊弘氏の義母だった。
その関係もあり、福原さんは尊弘氏の妻とも知り合いだった。尊弘氏の妻は、学生時代から池田名誉会長に可愛がられ、愛用のカメラなどをプレゼントされていたという。尊弘氏は、現在創価学会の副会長で、将来的には創価大のトップになるのではないかと目されている。一方、長男の博正氏は、創価学会インタナショナルの会長に就任するのではないかという。
前出の乙骨氏は語る。
「通話記録が盗まれた当時、週刊誌で尊弘夫婦に関する記事が報道されたことがあり、福原さんが情報源と疑われたのかもしれません。記事の内容は、一般人の感覚では大騒ぎするようなものではありませんでした。しかし、池田家に関して、学会が管理してない情報が外部に漏れることは、学会にとってタブーなのです。それで福原さんがマークされるようになったのではないでしょうか。今回、福原さんがターゲットにされた背景には、この問題があると見て、聞違いないでしょう。
02年9月に田島稔らが逮捕、起訴された最初の事件の公判で、創価学会は彼ら被告人のために3人の副会長を含む11人の大弁護団を結成しました。事件は偶発的、一過性のもので、計画性はなく、本人たちは反省しているとして、情状酌量を主張し、判決もその主張がほぼ認められたものになりました。しかし、今回の逮捕・起訴で、その主張が崩れたわけです。事件は計画的・かつ継続的なものだったのです」今回の福原さんの事件に対して、創価学会はどう説明するのか。
「両名(ママ)ともすでに当会を除名されており、プライバシーに関することですのでお答えできません」
「そのような事実は一切ございません」
「事件は当初から当会とはまったく関係ありません」
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一方、創価学会を支持母体とする公明党は今回の事件をどう考えているのか。同党代表代行の浜四津敏子参院議員は、かつて通信傍受法案反対集会に参加し(98年11月)、「盗聴法(通信傍受法の通称)は憲法上大きな問題がある」と発言した。しかし、わずか半年後に公明党は一転して通信傍受法に賛成した。現在に至る自公連立をにらんだ「変節」だった。
福原さんの事件は、創価学会関係者の組織的犯行が疑われ、浜四津敏子参院議員にとって、極めて皮肉な事件と言わざるを得ない。本誌は浜四津代表代行に取材を申し入れたが、まったくの無回答だった。無責任な話である。今回の事件は、自公連立の矛盾といい加減さを象徴しているのではないか。
「私たち母娘が言いたいのは、創価学会に憲法で保障された『信教の自由』を守ってほしいということです。私たちは、日蓮正宗の信徒として平凡に暮らしてきただけなのに、なぜこんな目に遭わなければならないのでしょうか。個人情報を手段を選ばずに、犯罪を犯してまで入手することは、私たちの基本的人権を侵害しています。人は、自由に信仰して自由に生きていく権利があると思います」創価学会と公明党は、福原さんの叫びに真摯に耳を傾けるべきではないか。そして、同党と連立を組む自民党も、党利党略でこの事件を黙殺するのならば、創価学会・公明党と同罪である。
転載先
http://kodansha.cplaza.ne.jp/wgendai
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